エピックゲームズの超人気ゲーム「フォートナイト」。同社には中国のテンセントや日本のソニーが出資する

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 日本が「自粛お盆」を迎えた8月14日、エピックゲームズ(Epic Games、米ノースカロライナ州)の人気ゲーム「フォートナイト」がアップストアおよびグーグルプレイから削除された。

 エピックゲームズの歴史は古く、設立は1990年代初頭。2012年には中国のテンセント(騰訊控股)が340億円で40%の株式を取得。

 つい最近もソニーが270億円出資したばかりだ。

史上最強のゲームソフト

 このエピックゲームズが開発・運営しているゲーム「フォートナイト」の登録ユーザー数は今年4月で3億5000万人を超えた。

 これは米国の総人口を上回る。4月のゲームプレイ時間は、コロナ禍の巣篭もりもあってか、何と32億時間。史上最高クラスの人気ゲームである。

 この人気ゲームをアップルとグーグルがそれぞれのプラットフォームから削除したのは、同社が割引価格で独自の課金システムを提供したためである。

 アップルもグーグルもアプリストアで、コンテンツプレイヤーに売り上げの30%もの課金を行なっている。

 一般のユーザーは特に気にしてない人も多いが、エピックゲームズのようなコンテンツプレイヤーにとっては30%の徴収は深刻な問題だ。

 これに関しては、昔からコンテンツプレイヤーに不満が溜まっていたと思われる。

 彼らからすると、もはや直接ユーザーにアクセスできており、アップルやグーグルに30%も持っていかれるのは納得いかないということである。