AIが銘柄を選定する「eMAXIS Neo」シリーズ

ファンド名 純資産
(百万円)
過去1年の
騰落率
設定日
eMAXIS Neo 宇宙開発 1,084 1.2% 2018年8月6日
eMAXIS Neo 遺伝子工学 1,021 21.0% 2018年8月6日
eMAXIS Neo ロボット 934 0.9% 2018年8月6日
eMAXIS Neo バーチャルリアリティ 807 31.6% 2018年12月3日
eMAXIS Neo 自動運転 745 20.8% 2019年5月28日
eMAXIS Neo ウェアラブル 496 33.0% 2019年5月28日
eMAXIS Neo フィンテック 449 2.5% 2019年5月28日
eMAXIS Neo ドローン 423 -7.3% 2018年12月3日
eMAXIS Neo ナノテクノロジー 355 7.5% 2018年12月3日

データは2020年5月29日時点。運用報告書をもとに編集部作成

 9種類もの投資テーマをラインアップする、三菱UFJ国際投信のテーマ型インデックスファンドシリーズ「eMAXIS Neo(イーマクシス ネオ)」米Kenshoテクノロジーズ社がAI(人工知能)を活用して組成する指数に連動する点が特徴です。

 AIが数百万ページ以上にも上る企業の資料などを自動で読み込み、テーマに関連するキーワードの有無を基に自動で銘柄を選び出しているそう。人間ではとても処理しきれない量の情報も、AIを利用することで取りこぼしなく活用できるのは魅力です。

 2020年5月末時点の過去1年間の騰落率を比較すると、中でも「ウェアラブル」分野に投資するファンド「eMAXIS Neo ウェアラブル」の好成績が際立ちます。身に着けるだけで歩数や睡眠時間、移動距離などを計測できるウェアラブル機器には幅広い用途があり、今後の成長が期待できる分野の一つと言えるでしょう。

 他にもeMAXIS Neoでは、「ドローン」「バーチャルリアリティ」などニッチな分野に投資する投信をラインアップしています。ちょっと珍しい分野に投資してみたい……なんて人は、一度公式サイトを覗いてみると何か発見があるかもしれません。

 ちなみにeMAXIS Neoは、今回取り上げたテーマ型インデックスファンドシリーズの中で唯一、購入時手数料が無料のノーロードファンドシリーズとなっています。

信託報酬の安さが魅力の「Oneフォーカス」シリーズ

ファンド名 純資産
(百万円)
設定来
騰落率
設定日
Oneフォーカス 次世代通信 416 -4.13% 2020年1月16日
Oneフォーカス ミレニアルズ 392 -5.02% 2020年1月16日
Oneフォーカス AI 352 -2.14% 2020年1月16日
Oneフォーカス ロボット・テクノロジー 249 -5.10% 2020年1月16日
Oneフォーカス フィンテック 248 0.98% 2020年1月16日

データは2020年5月29日時点。運用報告書をもとに編集部作成

 アセットマネジメントOneが運用する「Oneフォーカス」シリーズでは、ドイツのSolactive社の指数を採用した5種類のテーマ型インデックスファンドを運用しています。

 eMAXIS Neoと同様にAIを活用した銘柄選定を行っており、加えてコストダウンにもこだわりを持っているそう。実際、Oneフォーカスの信託報酬は0.495%と、今回比較する3シリーズの中でも特に安く設定されています

 「先進性があり長期にわたり高い成長性が期待される分野」に沿ったファンドをラインアップする同シリーズ。中でもユニークなのが、「ミレニアルズ=2000年以降に成人した世代」に着目する「Oneフォーカス ミレニアルズ」です。

 モノよりも体験にお金を使い、SNSなどを通じた口コミを重視する傾向にあるミレニアルズの消費活動は、それ以前の世代とは大きく異なると言われています。彼らが年齢を重ね、消費の主役となれば、今とは全く異なる商品・企業が支持される時代が来るかもしれません。

 そこで「Oneフォーカス ミレニアルズ」では、インターネット通販やオンラインゲームなど、ミレニアルズとの関連が深い分野の企業をピックアップ。なかでも時価総額の大きい、上位60銘柄程度に投資を行います。独自の切り口で将来性ある企業を見出すファンドとして、今後のパフォーマンスに注目したいですね。