アクティブなのに手数料が安い!?

 投資先を厳選して運用するアクティブファンドは、インデックスファンドよりも優れた運用成績が期待できる一方、相対的に手数料が高い傾向にあります。「低コストでアクティブな運用をしてくれるファンドがあったら……」そんな期待に応える、MonJa編集部が注目するファンドシリーズ3選をご紹介します。

アクティブとインデックスの“いいとこどり”を狙う

 アクティブファンドの収益性と、インデックスファンドの低コスト性の“いいとこどり”を狙う――近年、そんな投資信託が相次いで登場しています。いったい、どんなファンドなのでしょうか?

 その正体は、「テーマ型インデックスファンド」です。自動運転やロボットなど、将来有望な業種にフォーカスした「テーマ型指数」を作り、その指数に連動する運用を目指す仕組みです。

 一般的なインデックスファンドと異なり、指数の組み入れ銘柄を業種や収益性などでスクリーニングするため、アクティブ運用の性格を持ち合わせていると言えるでしょう。インデックス投資の手法を用いて、低コストなアクティブ運用を目指すファンド、と言い換えてもよさそうです。

 ただし多くのテーマ型インデックスファンドは、取扱い販売会社が少ないのが現状です。ネット証券を中心とした数社でしか取扱いがない、といったケースもあるため、投資を検討する際には注意が必要です。

 今回はそんな「テーマ型インデックスファンド」の中から、3つのシリーズをピックアップして比較します。

シリーズ名 ラインアップ 信託報酬
(税込)
購入時手数料 運用会社
eMAXIS Neo 9種 0.792% なし 三菱UFJ国際投信
Oneフォーカス 5種 0.495% 購入価額の最大3.3% アセットマネジメントOne
SMT MIRAIndex 5種 0.77% 購入価額の最大3.3% 三井住友トラスト・アセットマネジメント

データは2020年5月29日時点。各運用会社の運用報告書をもとに編集部作成