私は、大学で精密工学を専攻し、エンジニアの道に進んだものの、その後、畑違いの戦略コンサルティングに転職しました。
当時としては、無謀なキャリアチェンジではありました。
しかし、戦略コンサルタント、そしてその後のビジネスプロデューサーを行ううえで、エンジニア時代の経験が大変役に立ちました。
今回はことについて、書きたいと思います。これからコンサルティングやビジネスプロデューサーを目指す人に少しでも役に立てればと思います。
(1)四季報丸暗記
これは、ドリームインキュベータに在籍してした人なら、何度か聞いたことがあるかもしれません。
四季報丸暗記です。
1993年頃、メッセージングのミドルウエア開発(いわゆるAPI)に頓挫し、システムエンジニアとなりましたが、仕事がなく、何もやることがありませんでした。
まだSEの対価はハードウエアのオマケの時代でした。
ハードウエア価格が急激に下がるなか、SE対価も貰えず、ハードウエアのオマケとしての対価を捻出できず、SEになりたての私は暇を持て余していました。
毎日、コーヒーを飲んでは屋上でタバコを吸うという堕落した生活を続けていたのですが、ある日、私にいろいろなことを教えてくれた先輩に、四季報を10年分渡されたのです。