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 新型コロナによって企業の採用活動の形が激変している。採用のセミナーや面接、新入社員研修などが、外出自粛のためオンラインに切り替えた企業が急速に増えているのだ。これを契機に採用活動はオンライン化が常識化するとみる専門家もいる。採用する企業と求職者、それぞれどう対応すれば良いのだろうか。

 転職サイトのビズリーチが4月中旬に人事担当者ら約600件に行った調査によると、企業の7割が採用活動のオンライン化に対応・検討中で、そのうち3分の2近い企業が新型コロナの広まった今年2月以降に始めたことが分かった。現時点ではオンライン化はセミナーや面接の一部に取り入れたところが多いが、すべての面接をオンライン化した企業が3割、新入社員研修をオンライン化したところも4分の1に上る。コロナによってオンライン化が一気に普及したといえよう。

 オンライン化についてメリットが大きいと回答したのは66%で、その理由は、遠方との候補者の接点が増えた▽選考のスピード向上につながった▽候補者と気軽に接点をもてた、といった回答が上位をしめた。

 逆に課題としては、職場の雰囲気を伝えるのが難しい▽候補者の印象を正確に把握しづらい▽システムや通信の不具合でスムーズにいかない、という点が挙げられた。

オンライン面接だからこそ見えるポイント

 では、実際に採用のオンライン化に取り組んでいる企業はどうしているのか。それがよく分かるイベントが先日開かれた。ビズリーチの人事クラウドサービス「HRMOS」を利用している企業の人事担当者らが採用の意見交換やノウハウ共有をするコミュニティー「ハーモスラボ」を設立したのだが、その第一回のイベントとして「採用オンライン化の現状と施策について」と題したミーティングが、4月24日にオンラインで開かれたのだ。オンライン採用に取り組んでいる3社の人事担当者のプレゼンや参加者からの質疑応答が行われ、約200人が参加した。