家族の底力を思い知る

『ぼくたちの家族』

『ぼくたちの家族は母親が余命宣告を受け、新しい病院を探しながら書いたという早見和真の実体験が元になった小説の映画化。

 もの忘れがひどく、病院で検査を受けた母は末期の脳腫瘍で余命1週間と宣告される。いつも明るく一家の中心だった母。動揺した父はオロオロするばかりであてにならず、自由人の弟も戦力外。責任感の強い兄は自身の家庭や仕事があるにもかかわらず、母の看護まで、一人で抱え込もうとする。家族は足手まといなだけなのか。普段は口も利かず、一見、仲が悪いようにも見える男兄弟。そんな二人が力を合わせ、それぞれの良さを生かし、大好きなお母さんのために思わぬ力を発揮する。お兄ちゃんと弟の本音。話せばわかる。家族の底力を思い知る一作。

『幸せへのキセキ』

 動物園を買い取り、家族と再建した英国の新聞コラムニスト、ベンジャミン・ミーの体験談を映画化した『幸せへのキセキ』

 愛する妻を失ったベンジャミンは悲しみにくれる14歳の息子と7歳の娘を勇気づけようと、閉鎖中の動物園を買い取り、一家で引っ越す。動物園を再建しようとするものの、初めての経営に資金も足らず、スタッフにも呆れられ、前途多難。

「もしも動物園に住めたら」と子どもの頃、誰もが抱いた夢を実現したベンジャミン。妻を失った喪失感のなか、子どもを育てなければならなかった彼の思い切った決断。動物園の準備を進めることで辛い気持ちを吹っ切った家族再生のストーリー。