マット安川 統一地方選の結果は民主党惨敗。これを受けた与党内の動きはどうなっているのか。また、今後の震災対策をどう捉えているのか。民主党の田中慶秋さんを迎え、お聞きしました。

優先すべきは国難対応。地方選敗北の責任問題は後回し

「マット安川のずばり勝負」ゲスト:田中慶秋/前田せいめい撮影田中 慶秋(たなか・けいしゅう)氏
衆議院議員、民主党神奈川県第5区総支部代表。スポーツ全般・盆栽・釣り・料理など多彩な趣味を持ち、柔道は五段の腕前。
(撮影:前田せいめい、以下同)

田中 今回の統一地方選挙で民主党は敗北しました。神奈川、千葉、埼玉、栃木と、ここにはみんなの党がいたわけですが、みんなの党は民主党を批判するだけで、政策はありません。それでも自民党とみんなの党の両方から批判されたため、国民はなるほどそうかなと思ってしまったのでしょう。

 特にひどいのは、私の選挙区である横浜市の戸塚に突然やって来て、自分自身の1票も持たない、戸塚の街、地域や文化を知らない人が当選したことです。

 私は、まじめにコツコツとやってきた人間が負けて、それこそ落下傘で、自分の1票も投じられない人がやって来て勝つというのは、いささか疑問を持ちますね。

 もちろん、負けたことに対して、党の責任は当然問われますが、いまは国難の時、政局ではないでしょう。国難に対して一生懸命やって、ある程度の見通しを立ててから責任は明確にすべきだと思います。

菅総理は中央防災会議と安全保障会議を開け

 現在、震災への対策委員会が21もありますが、組織ばかりつくっても仕方がありません。スピードが遅くなってしまうだけです。

 それよりも、なぜ中央防災会議と安全保障会議を開かないのか。この会議を開くことが大切です。