例えば日本のほかに、どこの国に投資をするのか?
ところ読者の皆さまは筆者とは大いに異なり真面目な方だと思いますので、
「私たちは日本に住み、日本で働いている。だから、日本への貢献という意味も込めて日本への投資は欠かせない」
とおっしゃる方も多いことでしょう。
では「日本だけに偏った投資」をしない、バランスの良い投資をするために、日本とあわせて、どこの国に投資をしましょうか?
ところで、例によって、また話題をお食事に移します。老若を問わず、カレーライスって人気があるみたいですね。カレーライスといえば、発祥はインドでしょうかね。
ということで、「日本以外の投資先」としても、インドは検討の対象になるのでしょうか?
(バナナが好きな方ならフィリピンとか?)
さて、カレーライスで選んだインドは、そもそも投資先として検討に値するのでしょうか?
下記の表をご覧ください。
少子高齢化が今後も続く日本とは異なり、インドは人口が今後も増え続けますし、2027年にはインドの人口は中国のそれを上回り、世界一の人口を持つ国になるとも言われていますね。
経済の伸びも、日本のそれとは比較にならないくらいの数字になっています。人口が増えれば、労働力と消費者が増え、内需の拡大が見込まれます。
日本にはなかった食材を私たちにもたらしてくれたカレーライスだけでなく、インド経済の将来性は日本経済の弱みを補ってくれそうなイメージですね。「なら、日本のほかは、インドへの投資だけで十分」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
2050年までに人口増加が 見込まれる国(増加順) |
2018年の GDPの伸び |
---|---|
インド | 6.8% |
ナイジェリア | 1.9% |
パキスタン | 5.5% |
コンゴ民主共和国 | 5.8% |
エチオピア | 7.7% |
タンザニア | 6.9% |
インドネシア | 5.2% |
エジプト | 5.3% |
米国 | 2.9% |
日本 | 0.8% |
出所:IMF
ところで、和食とカレーライスの組み合わせは、バランスの良い食生活なんでしょうかね?
日本とインドの2か国を組み合わせて投資するのは「バランスの良い投資」と言えるのでしょうか?
12月16日の新聞には「インド首都、移民関連新法巡る抗議活動で100人余りが負傷(朝日新聞)」という見出しとともに、バスが炎に包まれる写真が載っています。東京では、政府への抗議活動でバスが燃えるなんてことは、とても起こりそうにありません。
こうしたインドの暴動が、インドの経済の伸びに影響を与えるのか、インドの株価を引き下げることになるのか、なんとも言えません。ただ、このように外国では日本では想像し得ないような出来事が起きたりするものなのですね。日本以外の投資先をインドだけに絞ってしまうのは、ちょっぴり不安じゃないでしょうか?