買付けの記録(株式投資ノート)を作ろう

 投資対象企業の選定の記録を残しておきましょう。銘柄の選定理由(商品・サービス、それを必要とする市場)、買い値(安値圏)などの検討記録です。買付の根拠、買い値の検討など投資の判断はとても大切です。気になるポイントを残さず記録しておきましょう。また、投資企業のHPを見たり、関連するメディア情報を参考にしたりして、投資企業をさらに深く理解していきましょう。

 買付後は、月単位の株価の記録(高値、安値、終値)を残しましょう。例えば、給料日、月末などにチェックするといいでしょう。安定成長企業は中長期保有が原則で、大きな株価変動もあまりありません。よほどのことがないかぎり日々の株価変動に一喜一憂しないことです。1年経つころには株価の動きが分かってきます。得意銘柄の安値、買い時、売り時などがわかったらしめたものです。

株式投資ノート

 自分の頭で考え、銘柄選定や買い値検討を行い、その結果を振り返ることにより、金融リテラシー(知力)が身についていきます。少額投資で特定の銘柄に絞り込んで投資経験を重ねていき、得意銘柄を作りましょう。

得意銘柄、まず1つ

 得意銘柄、まず1つ作りましょう。ついで2つ3つと増やしてみませんか。銘柄数は、最大5銘柄までとしましょう。自分で把握できる範囲の銘柄です。会社の儲けの仕組み、業界の動き、株価の動きを知れば、しめたものです。それがあなたの得意銘柄です。マスコミのニュースなどに動揺することが少なくなり、株価の変動に対する忍耐力も養われてきています。

得意銘柄で資産を形成しよう

 得意銘柄を資産形成の一つとして位置づけましょう。自分と相性のよい銘柄を得意銘柄としましょう。良ければ一生持ち続ける。あまりに株価が上がりすぎたら一旦売却し、安くなったらまた買う方法もあります。身近な安定成長企業を得意銘柄として資産形成をしてみませんか。

得意銘柄、先ず一つ

 次回は、企業の見方の予定です。投資企業をより深く学ぶための方法を説明します。

第9回 複数の情報源を活用して企業を調べよう
第7回 安定成長企業を「安値圏」で買う