米CNBCや米テッククランチなどの報道によると、米アマゾン・ドット・コムはインドで第2位の小売チェーン「フューチャー・リテール」と提携した。
6つの小売りチェーンを展開する大手と提携
フューチャー・リテールは、アマゾンを自社の公式オンライン販売チャンネルと位置付け、アマゾンのマーケットプレイスに出店する。顧客は、食料品や日用雑貨、アパレルといったフューチャーの取扱商品をネットで注文し、最短2時間の配達サービス「プライムナウ」で受け取れるようになるという。
フューチャーはインド国内で6つの小売りチェーンを展開し、約1500店舗を持つ。ハイパーマーケットの「ビッグバザール」、スーパーマーケットの「フードバザール」と「フードホール」、アパレルの「fbb」、コンビニエンスストアの「イージーデイ」、家電販売の「イーゾーン」である。インド・ブランド・エクイティ基金によると、フューチャーの2019年度の売上高は約28億9000万米ドル(約3100億円)。
また、アマゾンとフューチャーは流通やマーケティングでも協力するという。今回の提携はアマゾンの、より広範なインド戦略の一環だとCNBCは伝えている。
アマゾン、インド事業を強化
アマゾンは昨年(2019年)8月、世界最大のオフィスキャンパスをインドに開設した。中南部テランガーナ州の都市ハイデラバードにある施設で、面積は約3万8400平方メートル(東京ドーム0.8個分)。オフィス空間の総面積は約16万7000平方メートルで、約1万5000人の従業員を収容できるという。
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