港から町の方へ歩いて、猫の気配のする路地へ入ったりしていると、知らず知らずのうちに高台へ登っていました。港がよく見えます。

 そのとき、不意に猫が目の前に現れて、びっくり。

 その若いメス猫は、とてもチャーミングな顔をしていたので、「かわいいね、美人さんだね」と声をかければ、「もっと、ほめて」というように、ゴロゴロと喉を鳴らして、わたしの腕に頭を押し付けてきました。

 日差しが強かったので、日陰に入ると、猫も後をついてきて、わたしの目の高さから「撫でて」とアピールしました。本当に可愛かったです。

 目の前を鳴きながら猫が駆け足で横切ったので、後を追ってみました。