人類の有史以来、もしくはそれ以前の人類が存在した当初から、昔も今も変わることなく人々は自分の意思と願いを叶えるべく祈りを捧げてきた。
そして、それはたびたび現実のものとなり、結果として今日の人類の発展がある。
しかし、こう言うと反論する人も出てくるだろう。「私には意思があり、希望が実現するよう毎日祈っているが、ちっとも現実化していない」と。
では、「なぜ念じたことが現実化するのか」について略解してみよう。
物事を成し遂げるには、努力、環境、周囲の協力や支援、人との縁、運気など、さまざまな要素がある。これは「目に見える世界」の要因である。
だが、肝心なのは別の要素、「目に見えない世界」が重要な働きを及ぼしている点だ。
念や思いを現実のものにするには、まず、自分自身の夢や希望を引き寄せるため、祈りに入る。それも祈りの効用や結果について一切の疑念を抱くことなく、心の底から夢や希望が実現する、と信じ込むことが肝要である。
だが、これが簡単なようで実は案外難しい。
なぜなら一般的に私たち人間は、5歳になるまでに身についた行動パターン、つまり考え方や習慣によって生涯動くからである。
最新の脳科学の研究によると、私たち人類の思考の95%は、5歳までに備わった普遍的な基盤にプログラムされた潜在意識に支配され、行動しているという報告がある。