これまで何度か触れてきたように、資産運用はやらずに済むならそれに越したことはありません。でもやらざるを得ないならば、できるだけシンプルかつ合理的に取り組むべきです。資産運用は目的ではなく、充実した生活を長く送るための手段でしかないからです。
資産運用の初心者にとって、投資やリスク市場の世界はとてもハードルが高いものです。投資対象となる金融商品の数や種類が多く、新しく理解しなければならない面倒な知識も多いです。それだけで「自分には無理だなぁ」と尻込みしてしまう人も珍しくありません。
確かに新しく理解すべき知識・情報は多くなるでしょう。しかし、すべてを完璧に理解する必要はありません。資産運用の根幹となる知識・情報を選んで、まずはそこから身に付けることを考えましょう。あとは自然と理解が進むはずです。最初から尻込みしないように、資産運用の根幹となる知識や情報を取り上げた記事をバックナンバーから選抜して5つのテーマにまとめました。
※各記事の内容は公開時点のものです。
(1)リスクとコストの正しい理解
実際に資産運用を始めるにあたっては投資信託(投信)が基本になります。約6000本あるといわれる投信を選ぶ前に、おおまかな種類とその特徴と把握しましょう。そのポイントになるのがリスクとコストです。リスクは元本割れの危険度合いではなく、予想される投資成果のブレ(割合)のことです。コストは投資前にはっきりしているリターン阻害要因です。以下ではこの2点をベースに各種の投信を紹介しています。
長期運用の投資信託を選ぶための基本的な考え方
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53067
投資信託の投資家コストにはなにがあるか?
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56803