個人向け国債を「守りの資産」として活用しよう

普段は使わないが、絶対に減らしたくない資金に向く

小島 淳/2018.7.30

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野球で「守りのかなめ」と言えばキャッチャーだが、資産運用では?

 突然ですが「ペイオフ」という言葉を覚えていますか?

 銀行が破綻した場合、その銀行に預けている預金の払戻保証額を、元本1000万円とその利息までとする措置のことです。この措置が本格的に解禁されたのが2005年4月。そこで「1000万円以上の預金を持つ人は預ける銀行を分散させる」という流れが一気に広がりました。

 ペイオフは現在も続いています。1000万円以上の預金なんて他人事のように思う方がいるかもしれませんが、そうでもありません。退職金や相続などで急に預金額が増えることは珍しくないからです。投資信託やETF(上場投資信託)などで運用するための投資資金や日常決済用の生活資金のほかに、資産が目減りすることなく、換金が簡単な「守りの資金」をぜひ用意しておきたいものですね。

元本と利息を国が保証する個人向け国債

 2005年のペイオフ解禁以降、銀行の破綻によって1000万円以上の預金(元本と利息)が一部しか戻ってこなかったケースが一度だけあります。2010年の日本振興銀行の破綻時です。

 その被害にあった友人が1人いました。個人事業主だった彼はたまたま預り金が膨らんでいた時期に運悪く同銀行が破綻。何とか自分で融通できる被害額だったのが不幸中の幸いでしたが、先例のない煩雑な手続きなどで奮闘している姿を見て、安心して預けることができる金融機関・金融商品の重要性をしみじみ感じました。