個人が「コア・サテライト戦略」を採用する価値

「サテライト」であるアクティブ投信は資産運用の“スパイス”に

小島 淳/2019.2.22

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 資産運用に関する書籍などで「コア・サテライト戦略」という言葉を見かけることがあります。投資手法のひとつで、安定運用のコア(中核)部分と、多少のリスクを取って高いリターンを狙うサテライト(衛星)部分を分けて管理することです。

 資産全体ではリスクの軽減と安定的なリターンを期待するものの、収益の底上げを図るという考え方です。年金基金などの機関投資家の間では標準的な戦略として知られているのですが、この考え方を個人の資産運用に活用することはできないものでしょうか。

コアをインデックス投信、サテライトをアクティブ投信で

 コア・サテライト戦略のコア資産としては、相対的に低コストかつ幅広い市場に投資する金融商品が適していると考えられています。具体的には国内外の株式に投資するインデックス投信が該当します。

 一方のサテライト資産には、相対的に高リスクな商品が該当します。運用担当者が自分の投資判断をベースに機動的に銘柄選択を行うアクティブ型の株式投信が代表的。ほかにも、信用リスクと為替リスクの両方を取る新興国の債券投信や地域やテーマに特化した海外株式投信などが考えられるでしょう。

 つまり、インデックス投信(コア資産)で幅広く分散投資を行って市場平均並みのリターンを狙いつつ、アクティブ投信(サテライト資産)でさらなるリターン向上を追求する仕組みです。たとえば「コア資産とサテライト資産を半分ずつ」「コア資産とサテライト資産で8:2」など、自分のリスク許容度を踏まえた資産ポートフォリオを構成しやすいというわけです。