退職金を有効に使うために重要な2つのポイント

目標金額に惑わされず、一気に使わない

小島 淳/2018.5.14

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 皆さんはご自分の定年退職金(以下、退職金)がいくらになるか、ご存知ですか。

 大企業で2374万円(*1)、東京の中小企業で1139万円(*2)――。経団連と東京都産業労働局がまとめた退職金の平均金額です。「俺より多い・・・」「やっぱり大企業は・・・」という感想はさておき、サラリーマンにとって退職金は大きな収入であることは間違いなさそうです。せっかくのまとまった金額、有効に活用したいですよね。

(*1)管理・事務・技術労働者(総合職)の大学卒の場合。「2016年9月度 退職金・年金に関する実態調査」(日本経済団体連合会)

(*2)大学卒のモデル退職金。「中小企業の賃金・退職金事情(平成28年版)」(東京都産業労働局)

 退職金を受け取った60~65歳の8630人を対象に、フィデリティ退職・投資教育研究所がおこなったウェブアンケート調査があります(*3)。それによると、退職金の使用目的として最も多かったのが「定年後の生活費」(52.2%)。次いで「ローン・負債の返済」(20.8%)、「住宅や車」(8.8%)、「万一の備え」(7.4%)、「趣味」(5.6%)、「その他」(3.1%)、「家族・子どもへの贈与」(2.0%)となっています。

(*3)出所:「退職者8000人アンケート 2015年調査」(フィデリティ退職・投資教育研究所)

図 退職金の使用目的
出典:「退職者8000人アンケート 2015年調査」(フィデリティ退職・投資教育研究所)*小数点第2位で四捨五入のため合計が100%にならない

 「定年後の生活費」の5割を超す割合が高いか低いかは、それぞれの判断になるでしょう。老後に必要な金額と保有資産、受け取った退職金の額などによって違ってくるからです。ただ、全体として「思ったより自由に使えるお金は少ない」と理解しておいた方がよさそうです。