依然高値圏にあるリート、今後も期待できる?

プラス要因も控え、あと数年は期待できる余地がある

小島 淳/2019.10.31

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 リート(REIT:Real Estate Investment Trust、不動産投資信託)の運用実績が好調を持続しています。今年4月に「好調なリート、その理由と今後の使い方」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56238)で、2018年秋ぐらいから運用実績が上昇していることを紹介しましたが、その後も好調を維持しています。

 東証に上場するリート(Jリート)の総合的な値動きを示す東証REIT指数は10月23日に今年の最高値である2254.28ポイントをつけました(2019年10月29日現在)。同じく最安値は1月4日の1750.87ポイントですから、この10カ月間で約29%も値上がりしたことになります。

 なかなかの高騰ぶりです。専門家のなかには上がりすぎという指摘がある一方で、まだ上昇余地があるという声もあるようです。運用実績が好調なので投資してみたいと考える人は多いかもしれませんが、実際の判断には迷うところです。前の記事から半年が経ち、リート投資の現状と見通しを再度考えてみます。

12年ぶりの高値圏にあるリート

 次のグラフは東証REIT指数(配当なし)の運用実績推移です(青の線)。基準日である2003年3月31日の時価総額を1000とした場合に、現在の時価総額がどの程度かを示しています。値動きの特徴がわかりやすいようにTOPIX(東証株価指数)と比べています(オレンジの線)。いずれも配当金を含んでいません。

(出典:一般社団法人不動産証券化協会、https://j-reit.jp/market/02.html
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  同指数の設定来最高値は2007年5月31日の2612.98ポイント。ただ今年7月からは2000ポイントを超えており、「12年ぶりの高値圏へ」などという報道もグラフを見るとうなずけます。

 また、2015年あたりから(グラフの右4分の1)はTOPIXと値動きが逆になっていることがはっきりしており、TOPIXに連動することをめざす投資信託(投信)やETF(上場投資信託)とリートを同時に保有することで分散効果が期待できることが見て取れます。