スマートフォンに表示されたTik Tokのロゴ。2019年11月(写真:ロイター/アフロ)

 モバイルアプリのマーケティング会社、米センサー・タワーによると、中国企業(中国の投資家から大規模な出資を受けている企業も含む)が開発したモバイルアプリは、米国人利用者から大きな収益を上げているという。

上位100社合計の2割強

 米CNBCがこのほど、センサー・タワーのレポートを基に報じた

 それによると、今年(2019)7~9月期に中国モバイルアプリ企業にもたらされた米国人利用者の支出額は7億4500万ドル(約810億円)だった。

 収益が多い100アプリの合計額は34億3000万ドル(約3740億円)だった。つまり、中国のアプリ企業はこのうちの22%を占めた。

 これは米アップルの「App Store」と米グーグルの「Play Store」の上位100アプリを調査したものだ。この中で中国企業のアプリは25個あり、前年同期の21個から増えたという。

 また、上位100アプリの収益の合計は前年同期から65%増加した。これに伴って中国企業のアプリの収益も増加したという。

 米国と中国の間で貿易戦争が続く中、中国アプリ企業は依然として、米国人利用者から大金を稼いでいるとCNBCは報じている。

中国バイトダンスの「TikTok」が米大手の脅威に

 センサー・タワーがまとめた別のレポートによると、今年10月の世界アプリダウンロード件数の企業別ランキング上位10社には、中国・字節跳動科技(バイトダンス)や中国・騰訊控股(テンセント)、中国のアリババ集団などが入った。