米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、米アマゾン・ドット・コムは新たな食品スーパーチェーンの出店計画を進めている。
ロサンゼルスで店舗物件契約、工事に着手
すでにロサンゼルスで十数のリース物件の契約をしているという。そのうちの1つはウッドランドヒルズという地域にあり、ここ最近地元の建築・安全監督当局が外装工事や電気工事などの許可を出した。
店舗の広さは約3200平方メートル(約1000坪)で、以前はトイザラスの店だった。これ以外にもロサンゼルス地域のスタジオシティーやアーバインで出店を計画しており、これらは早ければ2019年中にもオープンすると事情に詳しい関係者は話している。
ホールフーズと直接競合しない
同社の新たな食品スーパーチェーンの計画については今年(2019年)3月にウォール・ストリート・ジャーナルが報じていた。アマゾンは一昨年に高級スーパーマーケットチェーン「ホールフーズ・マーケット」を買収したが、新たなスーパーは中間所得者層の顧客をターゲットにしているという。
品ぞろえも店内調理の食品を除けば、米国のどのスーパーでも売られているような大手メーカーの商品で、価格も低く抑えられる。店舗面積は、米国で一般的なスーパーマーケット(約5600平方メートル)の6割程度だという。
これに対し、ホールフーズには厳格な品質基準があり、人工の香料や着色料、保存料、甘味料を使った商品は取り扱わない。つまり新たなスーパーはホールフーズとは直接競合しない。