環境大臣に任命され首相官邸に入る小泉進次郎氏(9月11日、写真:ロイター/アフロ)

 小泉進次郎議員は家柄に加え、発信力や行動力によって総理大臣候補のナンバー1に挙がるほど注目され、今回の安倍改造内閣で環境大臣に任命された。

 歌舞伎の〝澤瀉屋(おもがたや)″宜しく、〝小泉屋″だ。

 天皇陛下による信任式での彼の姿勢(直立でなく前傾80度)は、緊張というよりも、「よし、頑張るぞ!」という意志の充満を示しているように見受けられた。

 その小泉大臣が国連総会の環境関連会議に出席し、合間に日本人青年たちと意見交換した。青年の意見を聞いて未来を切り開きたいという意志の表明であろう。

 神社の注連縄・鈴縄を年ごと・行事ごとに新調することで「常若(とこわか)の日本」が維持されてきた。

 それを担ってきたのが麻(大麻・大麻草とも、英語はヘンプ)であるが、「大麻取締法」で化繊製品に替わり、神社への崇敬の念さえ奪ってきた。同法は有為な青年を不条理な犯罪者にもしてきた。

 国民は法を順守し、同時に批判もできるが、いかに悪法であってもその改廃は政治家しかできない。

 環境会議や青年たちとの意見交換で一つの話題として「大麻」が上がっていれば幸甚であるが、小さな問題として上がらなかった公算が大きいであろう。

 大麻(草)は一つの植物であり、ましてや「取締り」の対象で話題にするほど大きなイシューではない。

 その意味で「小さな問題」といったが、想像を絶する産業効果をもたらし、環境対策と絡んで解禁が世界の方向となれば実に「大きな問題」でもある。