写真を撮ろうと腰を下ろすと、たいてい猫たちが寄ってきます。

 マルタは、海がきれいで空が大きい、魅力いっぱいの島国です。歴史的な建物に心を奪われ、港に浮かんだカラフルな船にロマンを感じます。いまや世界を代表するリゾート地として名を轟かせているマルタですが、歴史と時の流れ、人々の暮らしと文化、自然、また素朴さなど、さまざまな側面を感じることができるところです。

 地中海一といわれるグランドハーバーを見下す展望デッキがある公園がアッパーバラッカガーデンです。ここから眺める景色は最高です。毎日、正午と16時に大砲の空砲が鳴り響きます。対岸に見張り台が見えます。

 これがグランドハーバーの見張り台。こちらの入江方向には目のレリーフが、反対側の外海方向には耳の形が彫られています。

後編につづく
マルタの街中は赤トラ猫とマリア像がいっぱい

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/57100

 本記事の著者、新美敬子さんの新刊が8月2日に発売されました。

『わたしが撮りたい“猫となり”』(新美敬子著、主婦の友社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4074378086/

 全部で130枚あまりの写真、20カ国の猫たちで構成されていますが、その中でもマルタの猫が最も多く登場します。

 いろいろな猫の動作や表情が掲載されていて、とても楽しめる内容になっています。