オバマ米大統領が2月17日にカリフォルニア州シリコンバレーを訪れ、米国を代表するIT企業のトップなど14人と夕食会を兼ねた会合を開いたことが大きく報じられている。
会合はベンチャーキャピタリストのジョン・ドーア氏の自宅で行われた。「プライベートのイベント」とのことで取材は許されなかったがホワイトハウスが後になって写真をメディアに公開した。
アップル、フェイスブック、グーグル、ツイッターなどのトップが出席
これを見ると、オバマ大統領の左隣にいるのは、病気療養のため休職しているアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)。右隣は、フェイスブック創設者のマーク・ザッカーバーグCEOが座っている。
このほか米グーグルのエリック・シュミットCEOや、ヤフーのキャロル・バーツCEO、オラクルのラリー・エリソンCEO、ツイッターのディック・コストロCEO、シスコシステムズのジョン・チェンバース会長兼CEOなど、そうそうたるメンバーが出席している。
大統領報道官によると、オバマ大統領の目的は、技術革新や雇用創出について話し合うこと。このほか、科学技術や、工学、数学などの分野における人材育成もテーマだったというが、詳細は大統領報道官も分からないとしている。
米ウォールストリート・ジャーナルによると、オバマ大統領はかねて法人税法の改定には民間企業の協力が必要と話していたことから、どこまで具体的かは不明だが、恐らく大統領は米国内への投資に伴う法人税の引き下げなどについて意見交換したのではないかと筆者は考えている。
オバマ大統領、インテルの工場を訪問
というのも、オバマ大統領は翌日の18日にオレゴン州ヒルズボロにある米インテルの工場を訪問しており、これに合わせてインテルが新たな設備投資計画を発表したからだ。
インテルの計画は、今後50億ドル超をかけてアリゾナ州チャンドラーに新たな半導体工場を建設するというもの。
同社は2012年初頭に22ナノメートル(ナノは10億分の1)の製造技術を使った半導体量産を予定しているが、今回発表した計画では、それよりもさらに微細な14ナノメートルの製造技術を導入する。