会津柳津駅から只見線に乗って10分。第1橋梁に差しかかると、雄大な川の水面に広大な紅葉の木々が映り、青空に恵まれたら最高の写真が撮れます。

 ここには 平成時代も終わろうとしているいま、“昭和”が残る農村風景が残っています。年齢の高い人たちには、何とも懐かしい時代がよみがえります。

和舟に観光客を乗せて只見川を案内

 星さんは、奥会津出身のカメラマン。只見川に朝霧が立ち上る幻想的な風景を「霧幻峡」と名づけ、和舟に観光客を乗せて、朝霧の出る幻想的な只見川を案内します。

 小学校1年生の時から和舟を漕いで学校に通っていましたから慣れたものです。

 低い水温の只見川との温度差で現れる朝霧はとても幻想的ですが、毎日見られるものではありません。だからこそ、価値があるのです。

 只見線は福島県会津若松駅から新潟県魚沼市、小出駅までの135.2キロの区間を結ぶ路線です。

 日本の原風景が残る路線として親しまれていましたが、2011年7月の新潟・福島豪雨で只見川があふれ、ダムの水を放流したために、只見川第5橋梁から第8橋梁までが損壊してしまいました。

 会津川口から只見間は代行バスでの運行が現在も続いています。