電気自動車量産は普通の自動車量産と同じ

 モデル3の量産が軌道に乗らなかった理由として、車体の量産が不調だったことが指摘された。自動車産業に関わられている方には、「やっぱり」と思われた方も多かったのではないだろうか。

 従来の自動車がガソリンとエンジンで走っていたのに対し、電気自動車は電池とモーターで走る。

 当然、燃料、動力、足回りは異なる。しかし、その他の部分は全く同じである。

 電気自動車とはいえ、走ることに直接関わる部分以外は、これまでの自動車と全く変わらない。ある意味では、電気自動車を作ることは、普通の車を作ることと同じである。

 特に車体はガソリン車と電気自動車で本質的に変わるところはない。

 細かいことを言うと、電池やモーターを置くスペースの形とエンジンを置くスペースの形が異なるので、電気自動車特有の形状が存在する。

 しかし、鉄板を組み合わせて自動車の形を作るという車体の本質はガソリン車でも電気自動車でも全く同じである。

 それでも、テスラの「モデルS」や「モデルX」は1000万円前後の高級車であり、日本の自動車メーカーとはちょっと違う世界だったかもしれない。

 一方、問題のモデル3は400万円程度なので、普通の量産車生産と変わらない。