9月20日、中国の吉林省・琿春市で、「北東アジアの人材交流」をテーマとする国際会議が開かれた。中国やロシア、韓国、モンゴルなどからの出席者を中心に、日本からも専門家や経営者が参加した。
琿春市は「ロシアと北朝鮮に国境を接する」という“地の利”を持つ都市だ。琿春市が「人材」をキーワードにイニシアティブを握ろうと動き出したのは、北朝鮮情勢の今後に光明を見出しているからだ。そう遠くない将来に国連が北朝鮮への制裁を解除することを前提に会議が開催されたといっても過言ではない。
拡大画像表示
会議に参加した日本のある企業経営者は、熱気あふれる会議の様子をこう語っている。
「登壇した多くの政府要人や学者などは、北朝鮮情勢についてとてもポジティブな発言を繰り返していました。時計の針は戻らない、いや、意地でも戻すまい、という気迫が感じられました」