「米国史上最大の泥棒政冶(盗賊政冶)による横領事件」(ジェフ・セッションズ米司法長官)――。
国際的な世紀のマネースキャンダルと糾弾されたマレーシアの政府系投資会社「1MDB」関連の公金不正流用事件。
同事件は、約3年半前の2015年3月と4月に日本のメディアとして初めて、JBPressで連載報道した。
「消えた23億ドル~マレーシア政府系投資会社の巨額不正疑惑が明るみに(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43250)」
「マレーシア首相一家と蜜月、大富豪ジョー・ローの謎(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43277)」
「退陣危機のナジブ首相、政治的大弾圧で対抗か(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43331)」
日本貿易振興機構(ジェトロ)で経済産業省所管の国のシンクタンク「アジア経済研究所」が調査論文で参考文献としても紹介された(http://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2015/RCT201503_001.html)。
また、週刊新潮解説記事(https://www.dailyshincho.jp/article/2017/07170559/?all=1)に関連するもので、スイスではすでに同事件関連取引銀行(BSI)が刑事訴追を受けている。
ようやく捜査の手が、マレーシアのナジブ・ラザク前首相(以下、ナジブ氏)のロスマ・マンソール夫人(以下、ロスマ夫人)に及び、4日までに、同夫人がマネーロンダリング(資金洗浄)や金融テロなど計17に及ぶ罪で逮捕、起訴された。
資金洗浄などの総額は700万リンギ(約1億9600万円、1リンギ=約28円)に上る。