ライトアップされた「会津さざえ堂」。その脇ではコンサートが行われた。

 今年は、明治維新150年の年。

 会津では、戊辰150年と白虎隊が自刃した旧暦の8月23日に合わせ、8月25日、26日両日、「TAMASHIZUME(たましずめ)鎮魂祭」が行われました。

 会津さざえ堂は寛政8年(1796)福島県会津若松市の飯盛山に建立された、高さ16.5メートル、六角三層のお堂です。

正宗寺の住職、郁堂が考案

 正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」といいます。

 (重要文化財指定名称は「旧正宗寺三匝堂」)

 当時、飯盛山には正宗寺(しょうそうじ)というお寺があり、その住職であった僧郁堂(いくどう)の考案した建物です。

会津さざえ堂

 かつてはその独特な二重螺旋のスロープに沿って西国三十三観音像が安置されていました。

 参拝者はこのお堂をお参りすることで三十三観音参りができると言われていました。

 また、上りと下りが全く別の通路になっている一方通行の構造により、多くの参拝者がすれ違うことなく安全にお参りできるという、世界にも珍しい建築様式を採用されています。