「仕事における幸せ」を形作る要素

 仕事における幸せとは何か? それがどのような要素で構成されるのかについて、様々な学者・研究者が研究を進めている段階ですが、筆者が所属するアイディール・リーダーズでは「仕事における幸せ」を形作る要素を以下の4つに分類しています。

・Purpose(パーパス=存在意義)

・Authenticity(オーセンティシティ=自分らしさ)

・Relationship(リレーションシップ=関係性)

・Wellness(ウェルネス=心身の健康)

 これらの要素を総合して文章で表すと「自分にとって意義を感じられる仕事を、自分らしく、周囲と良い関係を築きながら、実現できること。そのための土台として心身の健康が備わっていること」となります。

 それぞれが何を意味しているのか、2回にわたって詳しくみていきます(頭文字をとって「PARW」といった具合に覚えてください)。まず今回は「Purpose」についてです。

Purpose(パーパス=存在意義)

「Purpose」=目的、ですね。なんだ、そんな簡単なことか、と思われるかも知れません。

 でも、こう聞かれたらどうでしょうか?

「あなたの人生の目的はなんですか?」
「その目的は、あなたが大切にしている価値観に沿っていますか?」
「あなたの存在によって他人や社会はどのようなメリットがありますか?」

 アイディール・リーダーズが考えるPurposeとは単純な目的ではありません。自分の「存在意義」を意味しています。Purposeには個人のものと組織のものがありますが、個人においても組織においても存在意義が重要です。