アップルウオッチ、濃色タトゥーで動作障害か

都内の販売店でアップルウオッチを試着する人(2015年4月24日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Chris McGrath〔AFPBB News

 米国の市場調査会社IDCが6月4日に公表した最新レポートによると、今年(2018年)1~3月期におけるウエアラブル機器の世界出荷台数は2510万台となり、1年前から1.2%増と小幅な伸びだった。

スマートウオッチが28.4%増加

 昨年(2017年)の同じ時期の世界出荷台数は、前年比18%増と、好調だった。これが、わずか1.2%の伸びにとどまったのは、市場で大半を占める「ベーシック・ウエアラブル」と呼ばれる安価なリストバンド型機器が不振だったからだ。

 IDCによると、ベーシック・ウエアラブルの1~3月期における出荷台数は、1年前から9.2%減少した。一方、米アップルや米フィットビットなどが販売するスマートウオッチは、同28.4%増加した。

 この市場には、これら腕に装着するタイプの機器のほか、耳に装着するイヤホン型や、スポーツシューズ、ショートパンツ、シャツなどに装着する衣服型などがあり、これらも出荷台数は伸びている。

 しかし、ウエアラブル機器の世界出荷台数のうち、95%がベーシック・ウエアラブルとスマートウオッチが占める。そして、これら腕に装着するタイプのうち、前者がここに来て急激に落ち込み、後者が急成長しているという状況だ。

ウエアラブルの主流は、よりスマートな機器へ

 IDCの上級リサーチアナリスト、ジテッシュ・ウブラニ氏は、「ウエアラブル機器市場は、よりスマートな機器へと移行しつつある」と指摘。アップルは昨年9月半ばにスマートウオッチ「Apple Watch」の第3世代モデル「シリーズ3」を発売し、セルラー対応(携帯電話通信機能内蔵)モデルも市場投入した。