インフルエンザが流行っているが、読者の皆さんは大丈夫だろうか? 筆者はA型インフルエンザと診断され、何かと話題になる「タミフル」を処方された。
確かによく効く薬で39度3分あった体温が1日で36度8分に下がったのだが、やや頭痛がするのが悩ましいところだ。
インフルエンザウイルスの感染路
インフルエンザは、いわゆる「飛沫感染」で広がっていく。咳やくしゃみなどで罹患者の体液が飛び散り、それを吸い込むことで病気が拡散するのだ。
元来インフルエンザは弱いウイルスらしく、免疫の強い状態であれば発症することもなく自然に治ってしまうことが多いという。
ところが何らかの理由で・・・過労から二日酔いまで・・・抵抗力が下がった状態でウイルスを吸い込んでしまうと、体内で増殖し始めてしまうのだという。
ウイルス粒子1個が8時間で約100個に増えるらしい。1~3日の潜伏期間で発熱、独特の咳などの症状が出てくるようになる。
8時間で100倍ということは16時間で1万倍、24時間で100万倍ということになる。仮にこのペースで3日間増殖されてしまうと1,000,000,000,000,000,000個ものウイルスが私たちの喉やら鼻やらで富み栄える計算になる。たまったものではない。
それにしても、どうして風邪を引くとクシャミや咳が出るのだろうか?
理由という理由を示せるわけではないが、進化論的に考えるなら「適者生存」の原則で、感染した対象(ヒトとか動物)が派手にクシャミや咳をしてくれればくれるほど、伝染の確率が高くなるわけだから、インフルエンザウイルスとしては種の保存がしやすい、ということになる。
つまり、症状として結果的にクシャミや咳を伴うウイルスが、淘汰されずに残っていると考えるのがよさそうだ。