バフェット氏の投資会社、米税制改革の恩恵は3兆円

米ワシントン市内で開催された「米国女性サミット」で語る著名投資家ウォーレン・バフェット氏(2016年6月14日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / YURI GRIPAS〔AFPBB News

 世界的な投資家ウォーレン・バフェット氏が1年に一度、株主に対して記す書簡が24日に発表された。書簡と言っても、形式的な短い手紙ではない。17ページにびっしりとバフェット氏の思いが詰まっている。

 投資会社バークシャー・ハサウェイの会長であり、個人としては世界第2位(フォーブス長者番付)の資産家であるバフェット氏。

 その言葉だけに株主だけでなく、世界中の投資家や金融関係者が注目する。今年はどんなことを述べたのか。ネット上で閲覧できるので、主要点を4つにまとめた。

トランプ減税のおかげで大増益

 1点目は書簡の筆頭にも挙げられた米国の減税についてである。

 昨年末、ドナルド・トランプ政権が成立させた減税が、バークシャー・ハサウェイの業績も大幅に上昇させていた。

 昨年はウォールストリートの株式市場が好況だったことで、減税を抜きにしても増収増益だった。同社が2017年に増やした資産評価額は653億ドル(約6兆9870億円)。2016年比で23%も増えている。

 バフェット氏は書簡の中でトランプ減税について述べている。