韓国キム監督の暴行を告発した女優、独映画祭の「偽善」を非難

韓国で盛り上がるMe Too運動でセクハラなどを告発された映画界の大御所、キム・ギドク(Kim Ki-Duk)監督(第70回ベネチア国際映画祭にて=2013年9月3日撮影)。(c)AFP PHOTO / TIZIANA FABI〔AFPBB News

 先週書いた「Me Too」運動により、演劇界の大御所、演出家のイ・ユンテク氏が告発された後、彼の裏の顔が怒涛のように暴かれ始めている。

 韓国演劇界のために尽くしたという表の顔とは裏腹に、自分が立ち上げた劇団の中で王のように君臨した。

 若い女性団員たちへのセクハラ、性暴力を続け、ある女性団員は彼のせいで望まない妊娠、中絶をしたといった告発もあった。

同情を買う会見が火に油注ぐ

 これについてイ・ユンテク氏は謝罪会見を行い、セクハラに関しては認め謝るが、決してレイプはなく合意の下でのことであったと述べた。

 それを見た被害者たちはさらなる告発に踏み切った。

 また、イ・ユンテク氏の記者会見は事前に練習を重ね、同情を買えるような演技をしてみせたという内部告発もあり、ついに彼が率いていた劇団は解散、彼自身は演劇協会から除名された。

 だが、それだけではすまなかった。その劇団に関連していた人間国宝もレイプ犯として告発されたのだ。