実証された「ほめる」効果
バレンタインデーに義理チョコを渡したのがきっかけで上司との人間関係がよくなり、いろいろと気を遣ってくれるようになった、とある女性が語っていた。一方には、チョコレートをもらえないとみじめなのでバレンタインの日は毎年会社を休むという気の小さい男性もいる。たかが義理チョコ、と笑っていられない。
義理チョコをもらったからといって、誰もそこに特別な好意が込められているとは思わない。それでもたいていの人は、もらうと喜ぶ。顔を赤らめ、相好を崩している姿を目にして「大の男が・・・」とおかしくなることもある。とくに欲しいわけではないが、もらうとうれしい。そして態度も変わる。そこが人間の面白いところだ。
ほめられるのも、それと同じである。
他人から認められたい、ほめられたいという承認欲求が最近注目されるようになった。そして上司が部下を、あるいは同僚同士で「ほめる」取り組みを職場ぐるみで行うところが増えている。
ところが一方には「口先だけでほめても効果がない」とか、「やたらにほめるとかえって逆効果だ」という人もいる。