アップルが新本社併設の「スティーブ・ジョブズ・シアター」お披露目 米

米アップルの新本社「アップルパーク」に併設された「スティーブ・ジョブズ・シアター」に姿を見せた同社のティム・クック最高経営責任者(CEO)(右)。カリフォルニア州クパチーノにて(2017年9月12日撮影)。(c)AFP/Josh Edelson〔AFPBB News

 英国の市場調査会社、カナリスがこのほどまとめたレポートによると、米アップルが昨年(2017年)11月に発売した「iPhone X」は、同年第4四半期(10~12月)における推計出荷台数が、2900万台となった。

米国や日本で買い替え需要高まる

 これにより、iPhone Xは、同四半期におけるスマートフォン機種別出荷台数ランキングで1位になった。

 iPhone Xの販売価格は、999ドル以上と割高だ。だが、米国や日本など、通信事業者が中心となってスマートフォンを販売する国でiPhone Xは好調だったという。

 これらの国は、(1)すでにiPhoneの利用者が多く、(2)通信事業の分割払いプランが容易に利用できる、といった特徴があり、この2つの要素がiPhone Xの需要を押し上げたと、カナリスは見ている。

業界関係者の見通しを若干下回る

 カナリスによると、iPhone Xの売れ行きは、若干だが業界関係者の見通しを下回った。その理由は2つあるという。

 1つは、発売直後の11月初旬に供給が需要に追いつかなかったこと。ただ、アップルは11月後半から12月にかけて生産量を増やし、その後、十分な在庫を確保した。

 もう1つは、初めての試みとして、2つの最新モデルが、ほぼ同じタイミングで市場投入されたこと。これにより、iPhone Xは、「これまでで最も出足が好調なiPhone」にはならなかったと、カナリスは指摘している。