フォード、来年運転解禁のサウジの女性活動家に「夢の車」贈呈へ

中国・上海で開催の上海国際モーターショーで、報道陣に公開されたフォードの新型「マスタング」(2017年4月19日撮影、資料写真)。(c)AFP/Johannes EISELE〔AFPBB News

 米自動車大手のフォードモーターと、中国電子商取引大手のアリババ・グループ(阿里巴巴集団)が、中国における新車のネット販売などで、近く提携する見通しだと、英ロイター通信が伝えている。

「自動車の自動販売機」を展開?

 フォードの会長や、最高経営責任者(CEO)、アリババの幹部など両社の代表が、12月7日にも浙江省の杭州で会い、趣意書に署名する予定だと、事情に詳しい関係者は話している。

 具体的な目的は、アリババが展開するネットショッピングモール「Tモール(天猫)」で、フォード車を試験販売すること。これに加え、「自動車の自動販売機」とも呼べる、新コンセプトの店舗を試験営業する見通しだという。

 ネットで購入された自動車は、フォードと契約する販売店が顧客のもとに届け、その後、整備・修理などのアフターサービスも提供する。

 一方、新コンセプトの店舗は、巨大な自動販売機にも似た駐車場ビルに自動車を収容しておき、顧客がスマートフォンで好みのモデルを選ぶと、それを地上階まで運ぶ。

 顧客は、気に入ったモデルを試乗することができるほか、その場で購入手続きもできるという。支払いには、アリババの決済サービス事業「アリペイ(支付宝)」による、自動車ローンも利用できるようになる見通しだ。