【AFP記者コラム】岡山の裸祭りで見た日本の不思議と伝統

岡山の裸祭りで見た日本の不思議と伝統。(c)AFP/Behrouz Mehri〔AFPBB News

 外国人労働者がここ数年で急増している。厚生労働省の「外国人雇用状況」の届出状況によると2016年10月末時点で日本で働く外国人は108万3769人と、初めて100万人を超えた。

 ここ5年間では、およそ1.6倍ほどに増えている。業種別では製造業が一番多く33.9万人で31.2%、続いて卸売、小売業が13.9万人(12.9%)、宿泊・飲食サービス業が13.1万人(12.1%)と続く。

 日本では外国人を採用する際に、就労ビザの取得にあたり日本人と同等かそれ以上の待遇での雇用が企業に求められている。

 また以前から労働環境の問題があるとされていた、技能実習生においても、2016年11月に技能実習適正化法が成立し、本年11月1日より施行。こちらでも日本人と同等かそれ以上の待遇での雇用が必須となった。

 こういった環境の中で、外国人労働者を雇用するための理由として単なる労働力不足の解消という企業もあるだろう。

 しかし、それ以外に外国人労働者という「付加価値」を求めて雇用を進めている企業・施設もある。浅草にあるホテル、アゴーラ・プレイス浅草(東京都台東区)もその1つだ。

 今から5年前の2012年、1人の台湾人の女性がワーキングホリデーを利用して日本で職を探していた。呉以琳(Elaine Wu)さん、当時は24歳。