何がしたいのかさっぱり不明の“若狭新党”
小池百合子東京都知事の側近の1人である若狭勝衆院議員や、民進党を離党・除籍された細野豪志衆院議員、長島昭久衆院議員らが、新党の結党を目指している。新しい政党を立ち上げるというのは、大変な力業を必要とする。同志を集める、政治資金を用意する、何よりも、何のために新党を結成するのか、その政治目標は何なのかを明瞭に示す党綱領はどうするのか、等々である。
若狭氏や細野氏らは自民党と対抗できる政党を結成し、二大政党体制を目指しているようだが、その迫力がまったく伝わってこない。若狭氏のオフィシャルブログを見てみると、次のようなことが書かれていた。
<なぜ二大政党制が必要なのか。私は、今般、二大政党制の趣旨を踏まえ、新しい国政政党を作る必要があると訴えております。物語風に説明させていただきます。
あるところに1つの飲食店がありました。当初、味もよくお客さんに対する対応も誠実であり、お客さんが相当増えました。その後、客が増えたことから店のメニューも古いままで、しかも、お客さんに対する対応もぞんざいになっていきました。しかし、その近くにはその一店しかなかったため、お客さんは、我慢してその店に通っていました。
そして、近所に新たに飲食店ができました。新しい店は、メニューも工夫し、味も良く、お客さんに対して、もてなしの心で接しました。結果、少なからずのお客さんが自らの選択で新しい店に通うようになりました。
同じように、競い合える2つの政党があれば、有権者である国民において、選択の余地が出て、一層正しい選択が可能となります。>