米アマゾン・ドットコムはこのほど、これまで試験営業していた生鮮食料品の店頭受け取りサービスを一般公開し、本格営業を始めた。
追加料金不要、最短15分で商品を用意
このサービスは「AmazonFresh Pickup」というもの。顧客はスマートフォンなどで商品を注文し、希望の受け取り日時を指定した後、車で店舗に行くと、商品を受け取れるというサービスだ。
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店には、ガソリンスタンドで見られるような屋根付き駐車スペースがあり、顧客はそこに車を乗り入れる。すると、あらかじめ注文商品を紙袋に詰めて準備していたアマゾンの従業員が、車のトランクまで運んでくれる。
このサービスで取り扱っている商品は、肉や野菜、乳製品、パンなどの食料品のほか、日用品などもあり、商品種は数千に上るという。
アマゾンは今年(2017年)3月から、米ワシントン州シアトルのバラード地区とソードー地区で、同社従業員を対象に、このサービスの店舗を試験営業していたが、このほどこれを一般公開した。
ただ、AmazonFresh Pickupはアマゾンの有料プログラム「Prime」や、同社が米国などで展開している生鮮食品ネット販売「AmazonFresh」の会員に向けたものとなる。
Primeの米国における年会費は99ドル。AmazonFreshはこれに加え、月額14.99ドルの会費がかかるが、新サービスの利用にはそれ以外の料金は不要だ。