<菅付雅信:新連載「ライフスタイル・フォー・セール」>第五回:オーガニック革命が提案する「意識の高い資本主義」

カリフォルニア州ウィロー・ブリックにあるホールフーズマーケット(Whole Foods Market)の店内の様子(2006年1月5日撮影)。(c)AFP/JEFF HAYNES〔AFPBB News

 かねて噂されていたとおり、米アマゾン・ドットコムは、生鮮食品を販売する新業態の店舗を発表した。

 この店は「AmazonFresh Pickup」と言い、肉や野菜、乳製品、パンなどの食料品のほか、日用品なども取り扱い、その商品種は数千に上る。

 そして、これが従来の食料品店と違うのは、アマゾンのネット販売と連係した、ドライブスルー方式に特化した店という点だ。

ネットで注文、店で受け取り

 顧客は、スマートフォンなどを使って自宅や外出先からネットで商品を注文し、希望の商品受け取り日時を指定する。

 あとは、その日時に車で店に行き、商品を受け取る。店舗では、アマゾンの従業員が棚から商品を取り出し、紙袋に詰めて準備しており、客が到着すると車のトランクまで運んでくれる。「ドライブ・イン、ドライブ・アウト(車で到着後にすぐに出発)」できる、待ち時間のないサービスだとアマゾンは説明している。

 アマゾンが同社のウェブサイトなどで公開した動画によると、時間指定は午前11時から午後1時、午後1時から午後3時といった具合に2時間単位で行える。また最低注文量という制約は設けないという。