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その時になってからでは遅い。

 2020年――東京オリンピック開催年でもあるその年は、マイルストーンにしやすいようです。「2020年には」「2020年までには」などという言葉が、様々なところで踊っています。しかし、ポジティブなイメージの強い2020年の2年後、大きな問題があることに目を背けてはいないでしょうか?

 一般に、1947年(昭和22年)〜1949年(昭和24年)に生まれた戦後世代を「団塊世代」と言います。第一次ベビーブーム世代で、この3年間の年間出生数は260万人を超え、合計出生数は約806万人(厚生労働省「平成21年(2009)人口動態統計(確定数)の概況」)にのぼります。

 これがどのくらい多いのかというのは、2016年の年間出生数を見れば一目瞭然です。厚生労働省が公開した「平成28年(2016)人口動態統計の年間推計」によると、2016年の出生数は100万人を割り、98万1000人。半分以下になっています。

2016年の出生数は100万人割れ

出生数は100万人を割り、死亡者は増え続けている(厚生労働省「平成28年(2016)人口動態統計の年間推計」より)

 人口の分布図を見ても、1947年〜1949年この3年間に生まれた数が突出しています。その下で伸びているのは、彼らの子供世代である第2次ベビーブーム世代です。

第1次ベビーブーム(団塊世代)のピラミッドと第2次ベビーブームが突出

総務省統計局「日本の統計 2017」より