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【連載第2回】

「インターネットの次に来る革命」が、世間をにぎわせています。FinTech、位置情報、そして、IoT。「テクノロジー4.0」と称される現在のテクノロジーは、ビジネスモデルや経済のあり様を変えていきます。テクノロジー4.0にはどんな利点があり、今後どのようなビジネスが生まれてくるのでしょうか。

(前回の記事「つながりが生むビジネスモデル『テクノロジー4.0』とは何か」はこちら

単なる技術革新ではないテクノロジー4.0

 テクノロジー4.0を理解するうえで重要なのは、「テクノロジー」という言葉が使われているからといって、テクノロジー4.0を電子技術やコンピュータ技術だと思うのは大間違いということです。

 インターネットの発達でサイバースペースが広がり、マルチプルでデジタルコンチネントが加速度的に構築され、国境がないボーダレス経済となっても、パン屋さんがパンを焼き、配送トラックが街を走るといったリアル経済の空間はなくなりません。

 むしろ、ほかの空間で成長が起きれば、リアル経済の成長が促されることもあるでしょう。

 従来どおりのリアル経済、ボーダレス経済、サイバー経済の中で、マルチプルという飛び道具を使って、見えない大陸=デジタルコンチネントを切り開いていく。

 そして従来型の企業を凌駕していく。それがテクノロジー4.0時代に成功するためのビジネスモデルなのです。

ひとつの技術を知るより「全体を俯瞰する視点」を持て

テクノロジーを活用した新しいビジネスモデルが生まれる

 これからのビジネスマンに必要なのは、テクノロジー自体の理解はもちろんのこと、「それぞれのテクノロジーのつながりを俯瞰する視点」です。

 位置情報とIoTを組み合わせて新しいサービスを提供する、IoTをベースとしたサービスを利用する際にFinTechによって生まれた決済方法を利用するなど、テクノロジーを組み合わせることで新しいビジネスモデルが誕生しています。

 テクノロジーのつながりを俯瞰することで、ビジネスのアイデアが生まれやすくなります。