ロシア大手銀5行に大規模サイバー攻撃、ITセキュリティー会社が発表

露モスクワにあるITセキュリティー大手カスペルスキー本社にある文字列が書かれたガラスの壁(2016年10月17日撮影)。(c)AFP/Kirill KUDRYAVTSEV〔AFPBB News

 米国の市場調査会社ガートナーが4月10日に公表した最新リポートによると、IT(情報通信技術)に対する今年(2017年)の世界支出額は、3兆4600億ドル(約383兆1600億円)となり、前年から1.4%増加する見通しだ。

ドル高の影響で670億ドル減少

 同社は今年1月に出したリポートで、今年のIT支出額が前年比で2.7%増加すると予測していたが、今回のリポートでこれを下方修正した。

 その主な理由はドル高だ。ドル高の影響で今年の世界IT支出額は670億ドル減少し、これに伴い米国を本拠地とする多国籍企業の収益が圧縮されると、ガートナーは見ている。

 ただし、昨年実績では、支出額の前年比伸び率が0.4%と小幅な伸びにとどまっており、今年はこれに比べて市場環境が幾分良い状態になるようだ。

 ガートナーは世界のIT支出額を規模順に、「通信サービス」「ITサービス」「デバイス」「企業向けソフトウエア」「データセンターシステム」の5分野に分けて分析している。

 このうち、IT支出全体の約4割を占める「通信サービス」は、前年比0.3%減の1兆3760億ドルになると推計している。一方で、これ以外の4分野の支出額は、いずれも増加する見通しだ。

 例えば、「企業向けソフトウエア」の支出額は3510億ドルで、その前年比伸び率は5.5%と、5分野で最も高くなる見通し。「ITサービス」も同2.3%増の9170億ドルと、堅調に推移するという。