職場の全員を好きになるのは無理なこと

 実は、その人を“嫌うまい”としているから、体に拒否反応が起きてしまうということがあります。

 心ではその人を嫌っています。それなのに、無理して「一緒の職場の人だから、うまくやっていかなくてはならない。だから嫌ってはいけない」と頭で考えてしまう。すると、「嫌ってはいけない」という考えで頭がいっぱいになって意識しすぎてしまい、体が拒否反応を起こすのです。

 どんな素晴らしい人でも、2割の人からは好かれ、6割の人からはどちらでもなく、2割の人からは嫌われるといいます。6割のどちらでもない人は、その時の状況で好意を持ったり反感を持ったりするそうです。

 その説に従えば、職場の全員を好きになるのは無理なことなのです。

 この説を立証する数値データはないようですが、周りの人全員を好きになるのは難しいということは、皆さんも実感しているのではないでしょうか。

 私にも、「“いい人すぎる”から何だか気に食わない」という知り合いがいたりします。「いい人すぎる」からっておかしな理由ですよね。でも、こんなおかしな理由で人を嫌う場合もあるんです。