米アップルは11月17日、米国の航空宇宙・軍需大手ノースロップ・グラマンで7年間会長兼最高経営責任者(CEO)を務めたロナルド・D・シュガー氏(62)を取締役会に迎えたと発表した。
同氏は、アップルの財務やコンプライアンス、情報開示について監視する監査、財務委員会の議長を務めることになる。
アップルの取締役会は多彩な顔ぶれ
ステルス爆撃機や海軍艦艇の製造を手がけるノースロップ・グラマンとパソコンや携帯電話を手がけるアップルとは接点がないように思えるが、スティーブ・ジョブズCEOによれば、シュガー氏は根っからのエンジニアで「実業界でも成功を収めたビジネスリーダー」(ジョブズCEO)。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校で工学博士号を取得しており、全米技術アカデミーのメンバーや米国航空宇宙工学協会のフェローでもある。
シュガー氏が加わったことでアップルの取締役会はさらに多彩な顔ぶれとなった。
アル・ゴア元米副大統領をはじめ、アパレルメーカーJクルーのミラード・ドレクスラーCEO、化粧品販売エイボン・プロダクツのアンドレア・ジュングCEO、バイオテクノロジー企業ジェネンテックのアーサー・レビンソンCEO、会計ソフト・インテュイットのビル・キャンベル会長といった面々に、アップルのジョブズCEOと今回のシュガー氏が加わって合計7人となる。