私は、サラリーマンが自由になれないのは、自分で「お金を稼ぐ力」がないからだと考えています。でも、もしかしたら大企業で働いているサラリーマンや公務員の方には、「そもそも自分で稼ぐ力なんて必要ないでしょ」と思っている方も多いのかもしれません。
今回はそこを、説明しましょう。
大企業が安全だというのは昭和時代の神話
「寄らば大樹の陰」という言葉があります。日本を代表するような大企業に就職さえすれば、人生は安泰。少々辛いことがあっても、我慢して滅私奉公をすれば悪いようにはならない。誰でも遅かれ早かれ課長になり部長になり、退職金と年金をもらって悠々自適。かつてはこの国にも、そんな時代があったのかもしれません。
逆にお聞きしたいのですが、「今でもそれは変わっていないし、これからも変わらない」と本当に思っているんですか?
もしそうだとしたら、かなり洗脳されていると思っていただいた方が良いと思います。世に溢れるニュースなどの情報を普通に見てさえいれば、とてもそういう風には思えないはずなので。
まず、大企業は安全ではありません。日本を代表する家電大手の経営が軒並み破綻寸前まで追い込まれ、ナショナルフラッグシップと呼ばれた航空会社は一度実質的に経営破綻し、電力最大手は原発事故で悪者扱い。
といっても、これは最近というわけでもありません。名だたる金融機関が淘汰されたこともありましたし、リーマンブラザーズもあっけなく倒産しました。大企業が安全だというのは「護送船団方式」といって、今や昭和の時代の神話ですよね。