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【第4回】

 今、日本の「教育」が行き詰まっている。日本の高度成長を支えた、「正解」をいかに早く覚え、再現するかという従来の教育は、「答えのない時代」を迎えた今、うまくいかなくなった。日本の国際競争力を高める人材を育成する上で、障害となっているものは何か。21世紀の教育が目指すべき方向は何か。

 本連載では、世界からトップクラスの人材が集まる米国、職業訓練を重視したドイツ、フィンランドの「考える教育」など、特色ある教育制度を取り入れている先進国の最新動向から、日本の教育改革の方向性を導き出す。

(前回の記事「『落ちこぼれ』を救いすぎる日本の教育の問題とは何か」はこちらhttp://jbpress.ismedia.jp/articles/-/48255

北欧の答えのない教育・英国のエリート養成・インフレ化する高等教育・・・世界の教育事情

北欧の教育動向

 世界の先進国は、優秀な人材を育てるために、それぞれ特徴ある教育方法を導入しています(図-4)。

 各国の教育動向を見ていきましょう。まず、北欧です。


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