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ポケモンGO、欧州でも配信開始 「不謹慎」なユーザーに苦情も

独首都ベルリンで「ポケモンGO」をプレーする女性(2016年7月13日撮影)。(c)AFP/Sophia Kembowski〔AFPBB News

 スマートフォン用ゲームアプリ、ポケモンGOが人気だ。さすがに配信開始直後の熱狂的ともいうべきブームは落ち着いたものの、相変わらずスマホ片手にポケモン集めに熱中している人達は多い。

 ポケモンGOの大ヒットで、あらためて注目を集めているのがAR技術だ。ARとは「Augmented Reality」の略で「拡張現実」と訳される。スマホやタブレットのカメラに写し出される現実世界の風景に、さまざまな情報を加えて表示する技術だ。

 加えることができる情報は写真、イラスト、テキスト、動画、音声などさまざま。ポケモンGOでは、現実の風景のなかにポケモンを重ねて表示することで、あたかもそこにいるかのような感覚をユーザーに与えている。

 このAR、大きく2つのタイプがある。1つは位置情報型ARとかロケーションベースARと呼ばれるもので、GPSなどから取得した位置情報を元に情報を表示するというもの。つまり、特定の場所に行くと特定の情報が表示される。ポケモンGOはこのタイプだ。

 もう1つは画像認識型ARとかビジョンベースARと呼ばれるもので、画像認識技術を利用して図形や物体、空間などを識別し、特定の情報を表示するというものだ。

 ARは商品プロモーションなど、さまざまな用途での活用が考えられている。以下、実際にARが使用された例をいくつか紹介しよう。

 化粧品のメイベリン・ニューヨークはARを活用したネイルのプロモーションを行った。専用のアプリをダウンロードしたスマホを指先にかざすと、同社のネイル商品を塗った状態が表示されるというもの。ネイルは塗ったり、落としたりするのに手間がかかり、気軽に試すのが難しい。そうしたわずらわしさを解消して、購入に結び付けるのが狙いだ。