7月の参院選は18歳選挙権が導入される初めての選挙となる(写真はイメージ)

 いよいよ明日(6月22日)から参院選が始まる。投票は7月10日だ。今回の参院選は、日本の政治史上でも初のことが行われる。1つは、18歳選挙権の導入である。もう1つは、4野党が統一候補を立てることだ。これが選挙戦にどのような影響をもたらすのか、興味深いところだ。

左翼が保守派になっている日本の政党状況

 私自身の記憶を思い返しても、初めて選挙権を得るというのは、それなりのインパクトを持っていたように思う。ただ私の場合には、18歳で日本共産党に入党していたので、投票する候補者は決まっており、思い悩むことはなかった。

 だが初めて選挙権を得た若者にとって、誰を選ぶのか、どの党を選ぶのか、そうは簡単に答えを持っていないのが普通だろう。通常、若者は高齢者以上に変化を求めるものだと思う。だとすれば、現状を打破しようとする野党を支持するのではと思われがちだ。だが、日本の政治の現状は必ずしもそうではない。

 現状を改革しようとしているのは、実は自民党の側である。アベノミクスや集団的自衛権の一部行使を含む安保法制、一億総活躍社会、憲法改正など、その是非はともかく、すべて現状を改革しようとしているのだ。