ここ数年、既存のジャンルを超えて新たな音を創造する才能がインディーズを中心に続々と登場してきて、日本のポップミュージックシーンが面白くエキサイティングだということは、本コラムでも何回か書いてきました。
彼らの特長として、現代ジャズやヒップホップ/R&B、エレクトロニックなダンスミュージックなどさまざまな要素を自分たちなりにミックスさせて、そのうえで日本独自のフィーリングを重ねることで、オリジナルな日本語のポップスを作り上げていることが挙げられます。
今回は特にその中でも、どのジャンルに寄るわけでもない豊富な音楽的バックグラウンドからのフィードバックをセンス良くミックスさせたサウンドを構築しつつ、あくまでも日本語の歌を真ん中に置いたポップスを生み出しているハイセンスな新進バンドを3組ピックアップしてみました。
シンプルに言い表すと、一聴して文句無しに「うわぁ、カッコいい!」と感嘆してしまう将来が楽しみなバンドたちです。
末恐ろしい3人組バンド~D.A.N.
初めにご紹介するのは、「末恐ろしい」と表現したくなる1993年生まれの3人組バンド、D.A.N.です。
ギター/ボーカル/シンセサイザー、ベース、ドラムスの3人にスティールパン他のサポートメンバーを加えて活動する彼らですが、昨年度、デビューミニアルバム「EP」の発表と何回かのライブを披露しただけで、現在の日本で比類するもののない突然変異的なバンドサウンドによって「とんでもないバンドがいる!!」と口コミで大きな話題を呼びました。