海外のメディアや通信社の報道によると、米アマゾン・ドットコムはインド事業に30億ドル(約3200億円)の追加投資を行う計画という。
これは訪米中のインドのナレンドラ・モディ首相が出席したワシントンでのイベントで、アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が明らかにしたもの。
クラウドやソフト開発の拠点を開設
英ロイター通信によると、アマゾンは、インドにクラウドサービスのデータセンターを年内に設置するほか、中南部の都市、ハイデラバードにソフトウエアのエンジニアリング・開発センターを開設する計画。
アマゾンは2014年にもインドの電子商取引事業拡大を目的とした20億ドルの投資を発表しており、これで同社のインド事業への投資総額は50億ドル(約5300億円)超になる。
この時、同社は新たな物流拠点を5つ開設し、収納・保管能力を倍増させる計画だと伝えられていた。今回の報道によると、アマゾンは同国に21の物流センターを持ち、その収納・保管スペースは500万立方フィート(約14万立方メートル)超に上るという。
インドでは他国と異なる事業形態
アマゾンがインドの電子商取引サイト「Amazon.in」を開設したのは2013年の6月。
当初の取り扱い商品は印刷書籍とDVD/Blu-rayだったが、今では家電、日用品、電子書籍、Kindle端末、アパレルなど、幅広い商品を扱っている。